マリウポリへの降伏要求、期限を待たず拒否
(CNN) ロシア国防省がウクライナ南東部マリウポリ市に降伏を求めたのに対して、提示された期限に先立ち、ウクライナ副首相とマリウポリ市議会が相次いで要求を拒否した。
ロシア側はマリウポリに送った8ページに及ぶ書簡の中で、モスクワ時間の21日午前5時、ウクライナ時間の午前4時(日本時間同日午前11時)までに降伏するよう要求していた。
これに対してウクライナのベレシュチュク副首相は20日深夜、「降伏や武装解除の議論は一切あり得ない」と断言。ロシアには「8ページの書簡に時間を費やすより回廊の開通を」と返信したことを明らかにし、これはまさに人質行為だと非難した。
マリウポリ市議会はフェイスブック上で、回答期限まで待つ必要はないとはねつけ、ロシアに対する罵倒の言葉を書き込んだ。
ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、ロシア側はモスクワ時間午前9時30分からの停戦を提案。その30分後には避難用の回廊を開設し、武器を置いた兵士らが安全に脱出できるよう保証すると表明していた。