スウェーデン与党、NATO加盟を支持
(CNN) スウェーデンのアンデション首相は15日、与党・社会民主労働党が北大西洋条約機構(NATO)への加盟を支持していると明らかにした。
アンデション氏は記者会見で、「我々、社会民主労働党が、スウェーデンとスウェーデンの人々の安全保障にとって最良と考えるのは、NATOに参加することだ」と述べた。今回の加盟への決断は慎重な検討を経て行われたという。
アンデション氏は、今回の決断が200年にわたる同国の立場を変えるものだと指摘した。
アンデション氏は「我々、社会民主労働党にとって、軍事的な同盟国を持たないという政策はこれまでよく機能していた。しかし、我々の分析では、将来的にはうまく働かなくなる。これは、軽々しく下した決断ではない」と述べた。
アンデション氏は、スウェーデンが現実に順応し、現在の状況に基づいて決断を下さなければならないと語った。
アンデション氏は、ロシアがウクライナに侵攻した2月24日の前と後ではっきりしたのは、欧州やスウェーデンが新しく危険な現実に生きていることだと指摘。スウェーデンが何世紀にもわたって安全保障政策の基盤としていた欧州の安全保障の秩序が現在、危機にさらされていると述べた。
15日にはフィンランドもNATO加盟を発表していた。スウェーデンもフィンランドもこれまでは、歴史的、地政学的な理由からNATO加盟を控えていた。