航空機がヒマラヤに墜落、22人全員死亡 ネパール飛行の危険浮き彫りに
(CNN) 乗客乗員22人を乗せた航空機がネパールの山中に墜落し、5月31日までに全員が遺体で発見された。この墜落は、世界の中でも特にリスクが大きい場所として知られるネパールの空の旅の危険性を浮き彫りにした。
タラ・エアの航空機は29日、約1万4500フィート(約4420メートル)の高度でヒマラヤ山脈に衝突した。航空安全ネットワークのデータベースによると、ネパールで航空機が墜落したのはこの10年で19回目、死者が出たのは10回目だった。
航空当局がCNNに語ったところによると、ブラックボックスは31日に回収された。原因については調査が続けられているが、専門家によると、ネパールは変わりやすい天候や視界の悪さ、山間部の地形といった条件が重なり合って、特に飛行が危険な場所として知られているという。
今回は特に悪天候が影響したと思われると、ネパール内務省当局者は指摘する。ネパール気象庁によれば、現地では当時、雷雨を伴う曇りがちの天気が予想されていた。
ネパール民間航空局によると、タラ・エア機は29日午前、ネパール中部のポカラを経ち、人気観光地のジョムソンへ向かう途中で管制塔との連絡が途絶えた。