500人超の民間人の遺体、ハルキウ州で発見 ウクライナ警察
(CNN) 500人を超える民間人の遺体が、最近ロシア軍から奪還したウクライナ北東部の領土から見つかった。ウクライナ警察が8日までに明らかにした。
またウクライナ軍が北東部の領土をさらに解放する中、ドネツクで新たな埋葬地が複数発見された。多くが民間人を埋葬したもののようで、数カ月に及ぶ砲撃の犠牲者と考えられる。
地元警察の幹部は、ハルキウ州だけで解放した領土から民間人534人の遺体が見つかったと述べた。そのうち226人は女性、19人は子どもの遺体だという。
遺体の大半を占める447人は、要衝イジュームにある「集団埋葬地」で見つかった。ウクライナは先月上旬、この街をロシア軍の占領から解放していた。
同幹部はこのほか、ロシア軍が「拷問部屋」として使用した疑いのある部屋が同州で20以上見つかっていると主張した。
拷問は拘束した民間人や捕虜が対象。電気ショックや棒などによる激しい殴打といった形で行われるのが最も一般的で、中には爪をはがしたり、ガスマスクを使って呼吸を苦しくさせるといったケースもあるという。
同幹部はまた、レイプ被害に関連した犯罪捜査も行っていると付け加えた。