ウクライナに供与の武器、違法転用阻止へ 米が立ち入り検査開始

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(CNN) 米国が、供与した兵器が違法に転用されていないことを確認するための幅広い取り組みの一環として、ウクライナの兵器備蓄に対する立ち入り検査を開始したことがわかった。米国防総省が明らかにした。

米軍が大使館の保護以外の目的で利用されていることを公に認めたのは今回が初めて。

米議会では一部から、数十億ドルに上る供与した兵器に対する監視の強化を求める声が上がっていた。オースティン米国防長官は先ごろ、ウクライナ側と武器の説明責任の必要性について議論していた。

米国防当局者によれば、米国が供与した兵器がウクライナで転用されたことを示す確かな証拠はないものの、米政権はそうした転用を防ぐために、治安の状況が許す限り、貯蔵兵器の査察を行うなどの措置を実施している。

同当局者は、そのような査察がどこで行われたのかは言及しなかった。在ウクライナ米大使館の要員は、いずれも査察でも、ウクライナ側が透明性を備え、査察に対する支援を実施できることがわかったとしている。

同当局者の説明によれば、米国は兵器がウクライナに入国する直前にそれぞれの貨物の詳細な記録を行うほか、ウクライナに入国後は国境から前線までの記録と追跡を行う。ウクライナ側は戦場での損傷についても詳細に記録し、損失を追跡することができるという。

国防総省はさらに、ウクライナ軍に対して研修を行い、米兵が近づくことができない前線近くの現場から、より良いデータを提供できるようにしているという。

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