イラン、英国系ジャーナリストの殺害を計画か 英警察が警告
(CNN) 英ロンドンのペルシャ語放送局「イラン・インターナショナル」は7日、同局に勤務する英国系イラン人ジャーナリスト2人が警察から、イラン当局に命を狙われているとの警告を受けたことを明らかにした。
同局は声明で「衝撃と深い懸念」を表明し、イラン当局が在外のイラン人ジャーナリストらへの威嚇を強める動きにイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)も加担していると非難した。
2人のジャーナリストは最近、身の危険が高まっているとの警告を受けていた。このほどロンドン警視庁から、本人や家族の命が狙われているという「差し迫った、信頼性の高い重大な」脅威を正式に知らされたという。安全上の理由により、2人の名前は公表されていない。
イラン・インターナショナルは最近、イラン各地で続く反政府デモの主要な情報源となっていることから、たびたびイラン政府やIRGCの脅しを受けてきた。警察は2人以外のスタッフにも注意を呼び掛けていたという。
政府系のイラン学生通信(ISNA)は8日、情報当局の話として、政府がイラン・インターナショナルを「テロ組織」に指定したと報道。今後は同局とのいかなるつながりもテロの領域に入り、国家安全保障への脅威とみなされると伝えた。
イラン・インターナショナルは2017年に創設された24時間態勢のニュース専門局。ツイッター上のフォロワーは100万人を超える。18年に英紙がサウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子とのつながりを報じたのに対し、同局はサウジやイランを含むいかなる政府とも無関係だと主張していた。