ロシア軍の攻撃で生後2日の新生児死亡 ウクライナ南部の産科病棟
(CNN) ウクライナ南部ザポリージャ州の軍政当局トップ、オレクサンドル・スタルク氏は23日、同州ビリニャンスク市の病院の産科病棟がロシア軍の攻撃を受け、新生児が死亡したと明らかにした。
スタルク氏は、ロシア軍が「ビリニャンスク病院の小さな産科病棟に巨大なロケット弾を発射した」とSNS「テレグラム」で述べた。
ウクライナ検察当局によると、病院はミサイル「S―300」で攻撃された。新生児を出産した母親と医師が、がれきの中から救出されたという。
ゼレンスキー大統領は「テロ国家は民間人や民間施設に対して攻撃を続けている」とロシアを非難。スタルク氏は「生まれたばかりの赤ちゃんが殺された。私たちの心は悲しみでいっぱいだ」と述べた。
大統領夫人オレナ・ゼレンシカ氏によると、死亡した新生児は男児で生後2日だった。ゼレンシカ氏は「ロシアの犯罪は常軌を逸している」「恐ろしい痛みだ。私たちは決して忘れない。決して許さない」と英語でツイートした。
ザポリージャ州の一部はロシアに占領されているが、ビリニャンスク市はウクライナの支配下にある。
重要な民間インフラを標的としたロシア軍の攻撃が続く中、最新のデータによると、世界保健機関(WHO)はロシアによるウクライナ侵攻が始まった2月以降、ウクライナの医療施設に対する約703件の攻撃を確認している。