ハンガリー、北欧2国のNATO加盟批准へ 残るはトルコのみ
(CNN) ハンガリーのオルバン首相は12月1日までに、北大西洋条約機構(NATO)へのスウェーデンとフィンランドの加盟を承認する国会での批准手続きを来年の最初の会期で実施するとの見通しを示した。
スロバキア・コシツェで先に開かれた中欧4カ国の首脳会議後に述べた。権威主義的な国政運営を進めロシア寄りともみなされていたオルバン首相は批准をさらに遅らせるとの観測も出ていた。
オルバン氏はこの中で、同国はスウェーデンとフィンランドの加入を支持すると明言した。
2カ国の新たな合流についてはNATO加盟の30カ国全員が今年の夏、加盟議定書に署名し、各国国会が批准する手続きに移っていた。この段階に入っていないのはトルコとハンガリーのみとなっていた。
トルコは自国で分離独立を目指す少数民族クルド人らの非合法武装組織「クルディスタン労働者党(PKK)」がスウェーデンやフィンランドに活動拠点を築いているとして、両国にNATO加盟を認める条件として対処を迫るなどの駆け引きを続けている。
オルバン首相は今年4月の選挙で地滑り的な勝利を収め、4期目の続投を決めていた。内政や外交では、リベラリズムに難色を示し、欧州連合(EU)やウクライナのゼレンスキー大統領に批判的な姿勢を打ち出していた。