ゴリラ飼育舎に薪ストーブ、電力不足で ウクライナ首都
(CNN) ロシア軍によるエネルギー関連インフラを集中的に狙った攻撃で厳しい電力危機が続いているウクライナの首都キーウの動物園は、ゴリラに暖を取らせるため飼育舎内に新型の薪(まき)ストーブを導入する措置をこのほど講じた。
ゴリラの「トニー」は47歳で、キーウ動物園の人気者。キーウのクリチコ市長は、給電や暖房源、ガスがない時、このストーブはトニーを暖めてくれるだろうと期待した。
電力供給の削減や氷点下の気温に襲われる中で、同動物園の動物たちは暖房が不足する危険な生活環境にさらされている。同市長によると、計画停電の実施に備え、発電機2台を園内に準備したという。
また、戦禍の中から救われた200の動物がキーウ動物で越冬しているとも説明。北東部ハルキウ州の民間動物園にいた雌のトラ1頭や南部ヘルソン州から来たサイやヤマアラシが含まれるとした。
これらの州には暖房機能が一切ない小規模の動物園があるとし、「彼らは我々に預かってくれるよう求めた。そうしなければこれら動物は死ぬだろう」とも述べた。