タリバンが街頭デモの女性に放水、大学教育の停止に抗議 アフガン
(CNN) 女性が大学に通うことを禁じたアフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンの命令に抗議して、西部の都市ヘラートで24日、女性グループが街頭に出て抗議運動を展開した。
SNSに出回った映像によると、タリバン当局は女性たちに対する放水を行って、デモ隊を解散させた。
女性たちは放水から逃げながら、当局者に「ひきょう者」と叫んでいた。
女性の自由に対する弾圧を続けるタリバンは先週、女子学生の大学教育を停止すると発表していた。
これに対して男子大学生も、全土の大学で試験をボイコットして抗議の意を示している。
カンダハルにある高等教育機関は24日、「教育は男性と女性の義務だ」「それは基本的な権利であり、この国の発展と自立の秘密でもある」とする声明を発表した。
同機関によると、学生たちはタリバンに対して禁止措置の撤回を求めたが前向きな反応がなく、不満を募らせてボイコットに火が付いた。
ある大学関係者はCNNに対し、学生が入試をボイコットすれば、授業ができなくなると語った。
アフガニスタンで1996年から2001年まで続いたタリバン政権は、米軍率いる有志連合のアフガン侵攻で崩壊したが、米軍の撤退を受け、21年8月に再び実権を握った。
かつてのタリバン政権は、女性を2級市民として扱うことで悪名高かった。
昨年実権を握った後は、女性の権利を守ると何度も約束していたが、活動家によれば、タリバンはその言葉に反し、再び女性の権利を着実に奪いつつある。
24日には国内および国際非政府組織(NGO)の女性職員の勤務を禁止すると発表していた。