パキスタンの著名弁護士、裁判所内で撃たれ死亡
(CNN) パキスタンの著名弁護士で人権活動家のアブドゥル・ラティフ・アフリディ氏(79)が16日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャワルの裁判所内で銃撃を受けて死亡した。
同氏は元議員で、かつて最高裁弁護士会のトップも務め、軍の政治介入などを批判していた。現地の警官によると、ペシャワル高裁の休憩室で6発撃たれた。
同警官によれば、容疑者として若手弁護士(24)が逮捕された。目撃者の話によると、容疑者は銃撃後に両手を挙げて投降の構えを見せ、亡くなった父のかたきをとったと語った。警察もCNNに、復讐(ふくしゅう)を目的とした殺人との見方を示した。
容疑者の父も弁護士で、国際テロ組織アルカイダの指導者だったオサマ・ビンラディン容疑者の殺害作戦では米中央情報局(CIA)に協力した医師を手助けした人物。2015年に射殺され、2つの武装組織が犯行声明を出していた。
ペシャワルの裁判所には通常、多数の警官が配置されているが、弁護士が入り口で持ち物を調べられることはない。
シャリフ首相はツイッター上で「深い悲しみ」を表明し、カイバル・パクトゥンクワ州の治安状況が悪化していると非難した。