ロシア、墜落ドローンの残骸を回収か 米当局者

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ロシアのドローンが米軍戦闘機に接近する様子

ロシアのドローンが米軍戦闘機に接近する様子

(CNN) ロシア軍戦闘機と14日に黒海上空で遭遇し、墜落した米軍のドローン「MQ9リーパー」について、米国はロシアがドローンの残骸の一部を回収したとみている。この件に詳しい米当局者がCNNに明らかにした。

この当局者は、回収されたものは繊維ガラスの破片やドローンの断片だとした。

CNNは15日、ロシアの艦船がクリミア半島から南西に約113~約128キロ離れた墜落現場の海域に到着したと報じていた。

だがバイデン政権はドローンの残骸の重要性や、機体の残骸から機密情報を得る可能性を重大視していない。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は15日、「ロシアがドローンの残骸、水面に浮遊している残骸から何らかの有益な情報を引き出せないようにした」とCNNに述べた。

米当局者によると、ドローンとロシアの戦闘機が14日朝に衝突した後、ドローン操縦者が黒海に墜落する前に機密性が高いソフトウェアを削除する措置を取った。

カービー氏は、海上に浮遊している残骸はおそらく飛行制御装置の表面部分のようなもので、再設計などをロシア側に許すような本質的な価値を持つものは何もないだろう、との見方を示した。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日の記者会見で、ドローンが水深約1.6キロとみられる海中に落下したと説明。

さらに「(墜落したドローンは)米国のものであり、我々は現時点では放置するが、おそらく壊れてばらばらになっている。率直にいうと、回収できるものは多くないだろう」と述べた。

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