ザポリージャ原発周辺での軍事活動が「増加」 IAEA事務局長
(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は28日、ウクライナ中南部ザポリージャ州にあるザポリージャ原子力発電所の周辺で軍事活動が増加していると述べた。
ザポリージャ原発の訪問を控えたグロッシ氏はドニプロ市で、現地の状況は良くなっていないと述べた。
グロッシ氏はCNNの取材に対し、「軍事活動が続いている。実際、それは増えている」と述べた。兵士や軍用車、重砲の数が増えているほか、原発周辺での軍事活動も増えているという。
グロッシ氏によれば、原発では停電が繰り返し起きている。
グロッシ氏のザポリージャ原発訪問は今回が2回目となる。IAEAが昨年9月、原発に職員を常駐させて以降では初めて。
グロッシ氏は、状況を自分自身で確かめ、ロシア側の管理者と話し合いを持ちたいと述べた。
グロッシ氏は、現在の危険水準は極めて高く、戦闘地帯にいるため全く予測できないと語った。
ロシアの原子力企業「ロスアトム」は28日、ザポリージャ原発の状況について、IAEAと話し合う準備ができていると明らかにした。