元政府職員2人に禁錮19年、徴兵事務所に放火 ロシア
(CNN) ロシア中西部チェリャビンスク州の町バカルで昨年10月、徴兵事務所のある地方庁舎ビルに放火した罪で、元政府職員のロシア人男性2人が10日、禁錮19年の刑を言い渡された。
国営RIAノーボスチ通信が捜査当局者らの話として伝えたところによると、2人はビルの窓から火炎瓶を投げ込んだ。事前に共謀して集団テロ行為に及んだ罪と、テロ実行の訓練を受けた罪で有罪となった。
地元ニュースサイトによれば、2人のうち1人は非常事態省の消防救急隊の指揮官、もう1人はプーチン大統領直属の治安組織、国家親衛隊の運転手だった。
人権団体によると、これまでに起きた反戦運動家による放火事件の中で最も厳しい量刑。2人が政府機関に勤務していたためという見方もある。
元運転手の男性は、プーチン氏が昨年9月に発表した部分的動員令やウクライナに対する「特別軍事作戦」、戦争全般に反対の立場を表明するのが目的だったと話した。
プーチン氏が追加動員に踏み切るとのうわさもあるが、ロシア当局者らは一貫してこれを否定している。