住民らが「ギャング構成員」にリンチ、十数人を殺害 ハイチ首都
(CNN) ハイチの首都ポルトープランスで24日、ギャングの構成員とされる十数人が住民から集団リンチを受け、殺害された。
英ロイター通信と仏AFP通信が伝えた映像には、遺体がタイヤに囲まれて焼かれる場面や、近くに集まった群衆の姿が映っている。住民らは両通信に、死亡したのはギャングの構成員だと主張した。
1人の住民は「午前3時にギャングが侵入してきて銃撃が起きた。このあたりは平和な地区で、周りの人々もみんな平和的な市民だ」と述べた。別の住民は、ギャングとみられる集団が午前2時ごろに襲来したと話した。
ギャング関連の暴力が発生後立ち上る煙=24日、ハイチ・ポルトープランス/Richard Pierrin/AFP/Getty Images
ハイチ警察の発表によると、警察はこれに先立ち、市内でマイクロバス1台を停止させて捜索し、武器などを押収していた。「マイクロバスに乗っていた十数人が住民らにリンチされた」という。
15歳の住民はAFP通信に「ギャングが侵入してきたら自分たちで身を守る。自分たちの武器がある。なたもある。相手の武器を奪う。逃げ出したりしない」と語った。
ポルトープランスではギャングが広い地域を支配し、貧困と人道危機で苦しむ住民らに過激な暴力を加えている。