トルコ大統領選、現職と野党統一候補が接戦 決選投票の可能性も
トルコ・イスタンブール(CNN) トルコで14日に行われた大統領選挙は、現職のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領も野党統一候補のケマル・クルチダルオール氏も得票が50%に届かず、決選投票が行われる見通しとなった。
国営アナトリア通信によると、開票率90.54%の時点で得票率はエルドアン大統領が49.86%、クルチダルオール氏が44.38%。
3番目の候補のシナン・オアン氏は5.3%の票を獲得し、決選投票の結果を左右する存在になる可能性が浮上。オアン氏は2回目の投票について「大いにあり得る」とツイートした。
今回の大統領選挙でエルドアン大統領は、これまでで最も大きな困難に直面している。経済的な逆風に加え、2月6日に発生した大地震では、建築規制の甘さや無秩序な救出活動によって被害が増大したとの批判が噴出した。
一方、野党は初めて6党が結束し、クルチダルオール氏を統一候補として擁立した。
有権者は6400万人。開票作業は全土で投票が締め切られた6時間後も続いている。
大統領選挙で勝利するためには50%以上の票を獲得する必要がある。いずれの候補もこれに届かなかった場合、今月28日に決選投票が行われる。