ヨルダン皇太子、サウジの建築家と挙式 ムハンマド皇太子と親族の家系
(CNN) 中東ヨルダンのフセイン・ビン・アブドラ皇太子が1日、サウジアラビア人建築家のラジワ・アル・サイフさんと結婚式を挙げた。サイフさんはサウジ有数の実業家一族の家系で、式には世界各国の王族や国家元首が出席した。
式場となったヨルダンの首都アンマンの宮殿には英ウィリアム皇太子夫妻やジル・バイデン米大統領夫人など140人近い来賓が招かれた。
結婚式には世界各国から約140人が出席した=1日、ヨルダン・アンマン/Royal Hashemite Court/AP
新婦のサイフさんは、サウジを事実上統治するムハンマド・ビン・サルマン皇太子と血縁関係にある。
ヨルダンとサウジは共に米国にとって最も強力な部類に入る中東での同盟国。ヨルダンはイスラム教とキリスト教の聖地エルサレムを管理する役割を担い、パレスチナ人とイスラエル人の両方と関係を維持する。
サイフさんとフセイン・ビン・アブドラ皇太子/Royal Hashemite Court/dpa/picture-alliance/AP
一方、世界的な石油大国であるサウジと米国との関係は最近ぎくしゃくしている。サウジの石油政策やロシアとの関係が背景にある。
サウジとヨルダンの関係は、緊迫した数年を経て最近打ち解けたものとなった。サウジのメディアによれば、昨年ヨルダンを訪れたムハンマド皇太子は、「(ヨルダンとの)関係を新たな段階に推し進める」ことに前向きな姿勢を示したという。