女子小学生ら77人が中毒症状で搬送 アフガニスタン
(CNN) アフガニスタン北部サリプル州の小学校で、女子児童ら80人近くが中毒とみられる症状を示し、病院へ搬送された。
州教育当局の責任者が州警察の情報班から直接聞いた話として語ったところによると、捜査は依然として進行中。今のところ犯人や動機、原因の毒物などは判明していないという。
同責任者によれば、3日に女子児童17人、4日には近くの村にある別の学校で女子を中心に60人が倒れた。
児童らは朝の登校後に突然、めまいや頭痛、吐き気を訴え、地元の病院に運ばれた。症状の重い14人は州都サリプルの病院へ搬送された。同病院の医師は匿名でCNNに、症状からみて毒物が原因だろうと語った。
アフガンを統治するイスラム主義勢力タリバンは女子の中等教育、大学教育を停止したが、国際社会からの圧力を受け、小学校教育は認めている。
毒物を使った女子学校への攻撃は、タリバンより前の政権下で何度か起きていた。2012年には、毒物が混入したとみられる井戸水を飲んで生徒や大人の女性170人あまりが病院に収容され、保健当局は女子教育に反対する過激派の犯行だと非難した。