パイプラインのガス漏れ、ウクライナ軍の破壊計画を米が把握か
(CNN) 昨年9月にロシアと欧州を結ぶ海底パイプライン「ノルドストリーム」で起きた大規模なガス漏れについて、ウクライナがその3カ月前から攻撃を計画し、米国も欧州の同盟国を通して計画を把握していたとの情報が浮上している。
米紙ワシントン・ポストが最初に報じ、米当局者3人がCNNに確認した。同紙は情報源として、米空軍州兵が対話アプリ「ディスコート」で流出させた機密文書を挙げた。CNNはこの文書を閲覧していない。
ガス漏れについては、欧米当局者らが重要インフラに対する破壊工作として非難し、ドイツとスウェーデン、デンマークが調査を進めてきた。
同紙によれば、欧米諸国には1年近く前からウクライナによる破壊工作を疑う根拠があったと、ウクライナの情報筋が指摘した。ゼレンスキー大統領には知らせないよう軍のザルジニー総司令官が指揮を執り、直属のグループが実行したとされる。ただし、この作戦は「保留された」との記述もある。
CNNはウクライナ政府にコメントを求めたが、返答は得られていない。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は6日、この報道に直接言及せず、ドイツなど3カ国の調査に対して先走ることは決してしたくないと語った。