ダム決壊、ウクライナ南部で1300人超が避難
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州ノバカホウカにある大型ダムの決壊を受けて、ヘルソン市とウクライナが支配するその他の地域から住民1300人以上が避難した。地元当局のトップが6日、SNS「テレグラム」で明らかにした。
ウクライナが任命したヘルソン州軍政当局トップ、オレクサンドル・プロクジン氏によると、6日夜時点でヘルソン市オストリフ地区の1221人を含め、浸水した地域から1364人が避難した。
プロクジン氏は、ヘルソン州のウクライナが支配する地域にある家屋1000軒超が「水に浸かっているようだ」と説明した。
同氏は、ロシアが占領するドニプロ川東岸のコルスンカとドニプリャニの集落が「完全に水に浸かり」、オレシュキー、ホラプリスタンなどの集落は「部分的に浸水している」とみている。
ノバカホウカのダムはウクライナ国内で最大規模の貯水量を持つ。ウクライナ南東部を流れるドニプロ川に旧ソ連時代に建設された6基のダムの一つで、下流にはロシアが侵攻する前には約30万人が暮らしていたヘルソン市を含め、いくつかの町や市がある。
ダムが決壊した原因は不明。ダムの決壊はウクライナ軍が反転攻勢の準備を進める中でのものだった。ウクライナ、ロシア双方ともダムは爆破されたと述べ、互いに非難している。