死亡したウクライナ軍の著名パイロット、キーウで埋葬 国防省
(CNN) 「ジュース」のコールサインで知られるウクライナ軍の著名なパイロット、アンドリー・ピルシチコウ氏の遺体が29日、首都キーウ市内に埋葬された。ウクライナ国防省がSNSで明らかにした。
ピルシチコウ氏は25日、ジトーミル州で起きた航空機の衝突事故で他のパイロット2人とともに死亡した。
国防省は「最愛の人たちや戦友、キーウ市民はきょう、第40戦術航空旅団の伝説的なパイロットであるアンドリー・ピルシチコウ少佐(死後昇進)にお別れを告げた」とコメント。
「彼はウクライナが侵攻直後の恐ろしい日々を乗り切るのに貢献した一人だった。F16戦闘機がウクライナの空を守る戦いに確実に加わるよう、多大な尽力をした。残念ながら、彼は自分の夢がかなうのを見届けずに亡くなった」と述べた。
告別式は29日、キーウにあるキリスト復活総大司教座大聖堂で営まれ、ウクライナ空軍のオレシチュク司令官も参加した。
国防省は「安らかに眠れ、ジュース。君が始めた旅は仲間たちが完遂する。ウクライナは自由になり、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する。ウクライナの空は最も近代的な航空機によって守られるだろう」としている。
ジュースはミグ29のパイロットで、開戦当初にウクライナ中部や北部を防衛した「キーウの幽霊」と呼ばれる部隊の一員だった。
昨年のCNNのインタビューによると、ジュースのあだ名がついたのは米国旅行中のこと。酒を飲まずいつもジュースを頼んでいたことから、友人がこのあだ名を考案した。