金正恩氏、ロシアでプーチン氏と会談へ 米紙報道
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記がロシアを訪れ、プーチン大統領と会談するという予定が明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。
両首脳は武器取引の交渉を進める見通し。ニューヨーク・タイムズは、会談が今月中に開かれるだろうと伝えた。
米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は、正恩氏がロシアでの首脳会談などを通して協議を続ける構えとの情報があると述べた。会談の時期には言及しなかった。
ロシアからは7月に、ショイグ国防相が北朝鮮を訪問した。ワトソン氏はショイグ氏の訪朝について、北朝鮮から弾薬を購入するための説得が目的だったと主張。北朝鮮に対し、ロシアに武器を提供しないと公言した約束を守り、交渉を停止するよう求めた。
NSCのカービー戦略広報調整官は先週、その後もロシアの代表団が訪朝して協議を継続するなど、北朝鮮からの武器供給に向けた交渉が進んでいると述べていた。
米政府は昨年末、北朝鮮がロシアの民間軍事会社「ワグネル」にロケット砲やミサイルを納入したと指摘した。カービー氏によれば、進行中の取引ではさらに相当量の砲弾などが売却されるほか、軍需工場向けの原材料も供給されるとみられる。
同氏は、取引に関与する組織などには制裁を科すと表明し、北朝鮮に交渉をやめるよう改めて呼びかけた。