欧州各地でパレスチナ支持の大規模デモ
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルの空爆から逃れようとするパレスチナ人住民らの窮状が伝えられるなか、欧州各地で14日から15日にかけて、パレスチナ人を支持する大規模なデモが展開された。
イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘は前例のない激しさに達し、世界各地でイスラエルまたはパレスチナを支持するデモが発生。一部で暴力的な衝突も起きている。
オランダの首都アムステルダムでは15日、親パレスチナ派の行進が行われ、警察によると約1万5000人が参加した。
参加者の1人がハマスの旗を掲げたとして、2人が覆面で警官らを脅したとして、それぞれ逮捕された。
英首都ロンドンでは14日、英BBC放送の本社から首相官邸のあるダウニング街に向かって数千人がデモ行進し、1000人あまりの警官が出動した。
デモ隊はガザ情勢をめぐるBBCの報道に抗議して、本社入り口に赤いペンキをまき散らしたという。
スイスでは14日、国際都市ジュネーブで約6000人、首都ベルンで約500人が集会を開いた。同国の公共放送RTSは、参加者らが「イスラエル政府によるアパルトヘイト(人種隔離)政策と、同国に与えられる免罪符、ガザ住民がさらされている封鎖措置」を糾弾したと伝えた。