イスラエル軍、ガザ市中心部で作戦展開 国防相
(CNN) イスラエルのガラント国防相は7日、イスラエル国防軍(IDF)が、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区の「ガザ市中心部」に入ったと明らかにした。攻撃を強化しつつ、ハマスのインフラや司令官を標的にしているという。
ネタニヤフ首相も同日、イスラエル軍がガザ市を包囲し、市内で作戦を展開していると述べた。
ガラント氏によると、部隊は南北からガザ市中心部に入り、空軍や海軍と連携を取りながら作戦を展開したという。
ガラント氏は記者会見で「部隊は精度の高い機密情報に基づき活動している。ガザにいるハマスのテロリストや司令官、インフラを狙っている」と述べた。
イスラエル軍が具体的にガザ地区内のどこで作戦を展開しているのか、ガラント氏の発言からは明らかではない。報道官が6日にCNNに明らかにしたところによると、同軍は5日にガザの海岸に到達して以来、ガザ市に向けて進軍し、同市を包囲していた。
ガラント氏は「ガザは人類が築いたものの中で最大のテロ拠点だ。ガザ市全体がひとつの大きなテロ拠点であり、地下には病院や学校につながる長いトンネルがある。我々はテロ拠点を解体し続けている」などと説明した。
同氏はまた、ハマスが取っている人質の解放なくして「人道的な一時休止」はないとの政府の立場を繰り返した。
ガラント氏は「我々は圧力を受け続けるだろう。難しい決断をしなければならなくなるのは承知だ。私の考えでは、目標が達成されるまで我々はこの戦いを止めない。戦うことを余儀なくされたこの戦争で、我々は引き返すことはできない。ハマスに勝利し、人質を取り戻すまでは戦争を止められない」と述べた。