CIA・モサド・カタール当局が協議、人質問題めぐり 情報筋
(CNN) イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザ地区内に取っている人質の解放に向け、カタールとイスラエル、米国の高官による三者協議が9日、カタールの首都ドーハで行われた。人道目的での戦闘休止やガザへの支援物資供給と引き換えの人質解放を話し合ったとみられる。この件に詳しい外交情報筋がCNNに明らかにした。
情報筋によると、協議には米中央情報局(CIA)のバーンズ長官やイスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官、カタールの当局者らが出席。3日間の戦闘休止とガザへのさらなる支援物資の搬入、加えてハマスが人質のリストを作成して引き渡せるようにすることの見返りとして、人質となっている市民10〜20人を解放するという案を協議したという。
米当局者はバーンズ氏がバルネア氏やカタールのムハンマド首相兼外相と人質問題を協議したことを認めたが、協議内容についてのコメントは避けた。
CNNは8日、米高官の話として、相当数の人質が解放されない限り、イスラエルが持続的な戦闘休止に合意する見込みはないと報じた。複数国による交渉は数週間続いている。この交渉ではカタールが重要な仲介役を担っている。
CNNは以前、ハマスが「人質の解放に真剣」との確証が得られれば、イスラエルは「一時停戦する用意がある」というイスラエル当局者の発言を伝えた。ただし、イスラエルがどのくらいの期間の一時停戦に同意するつもりなのか、人質が何人解放されれば一時停戦に応じるのかは不明だ。
また、イスラエルが拘束しているパレスチナ人の囚人と人質の交換も交渉の中心的な材料となっている。