ガザの病院、半数が機能停止 パレスチナ保健省
(CNN) パレスチナ保健省は9日までに、パレスチナ自治区ガザ地区にある35の病院のうち18の病院が機能停止したと明らかにした。
同保健省によると、総合医療施設の71%が損壊や燃料不足のために閉鎖している。加えて、まだ患者を受け入れている病院ができる医療措置は限定的で、これらの病院も徐々に病棟を閉鎖しているという。
ガザで最大規模のシファ病院では「燃料を含む物資の不足のため」手術室6室を閉鎖した、と同省の声明にはある。
国際NGO「国境なき医師団」の米国人看護師、エミリー・カラハンさんは7日、最近ガザを脱出するまで働いていた南部ハンユニスでは、自身がリーダーを務めていたチームと一緒に暮らしている避難民が3万5000人ほどいた、とCNNに語った。
カラハンさんによると、現地の病院はパンク状態で、顔や首、手足に重いやけどを負った子どもたちも、すぐに難民キャンプへ送られた。キャンプでは水道が使えず、水が供給されるのは12時間ごとに2時間だけだった。5万人が収容され、トイレは4つだけという施設もあったという。
子どもを診察に連れてきた親たちに助けを求められても、医療用品がなかったとカラハンさんは振り返った。