人質の乳児と家族、空爆で死亡とハマス主張 イスラエル軍が確認中
(CNN) イスラエル軍は29日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスに拘束されていた生後10カ月の男児と4歳の兄、子どもらの母親が死亡したというハマスの主張の真偽を確認中だと明らかにした。
ハマスの軍事部門「カッサム旅団」は同日、10カ月のクフィル・ビバスちゃんと兄のアリエルちゃん、子どもらの母親シリさんがイスラエル軍の空爆で死亡したと発表していた。証拠は示さなかった。
クフィルちゃんは人質で最年少。
カッサム旅団の発表を受けて、イスラエル軍は「情報の精度を評価中」との声明を出した。
同軍は「ガザ地区にいる人質全員の安全については、ハマスが全責任を負う。ハマスの行動は、子ども9人を含む人質を危険にさらし続けている。ただちに人質を解放すべきだ」などと述べた。
ビバスさん一家の親族は「情報が確認されるのを待っており、軍当局者によって反証されることを願っている」との声明を出した。
ハマスの発表直後、会見中だったイスラエルの高官は「3人が殺害されたことを示すものはない」と発言。イスラエル軍のハガリ報道官は今週初め、3人がハマスに拘束されているとは考えていないと述べていた。
クフィルちゃん、アリエルちゃん、シリさん、そしておそらく子どもたちの父親のヤルデンさんも、先月7日のハマスの襲撃で壊滅状態となったイスラエル南部のキブツ(農業共同体)、ニールオズの自宅から連れ去られた。
ハマスとイスラエル軍が24日朝に戦闘を一時停止してからイスラエル軍は爆撃を行っていない。