国連支援機関、職員がハマスのテロに関与か イスラエルの告発受け複数を解雇へ

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職員がハマスのテロ攻撃に関与したとの疑惑が浮上したUNRWAのラザリーニ事務局長/John Minchillo/AP/FILE

職員がハマスのテロ攻撃に関与したとの疑惑が浮上したUNRWAのラザリーニ事務局長/John Minchillo/AP/FILE

(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は26日、イスラエルが一部の職員に対し、昨年10月7日のイスラエルへのテロ攻撃に関与したと非難していることを明らかにした。これらの職員との契約は「即刻」打ち切るとしている。

当該のテロ攻撃は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム勢力ハマスがイスラエル南部で実行。少なくとも1200人を殺害し、250人以上を拉致していた。

UNRWAのラザリーニ事務局長は、イスラエル当局から複数のUNRWA職員がこのテロ攻撃に加わったとする「情報」を提供されたと説明した。

疑惑について現在調査を立ち上げており、関与した職員に対しては「刑事訴追も視野に」責任を追及する方針だという。人道支援を提供する組織の機能を守ることを念頭に、判断を下すとラザリーニ氏は付け加えた。

イスラエル外務省は26日、CNNの取材に答え調査を歓迎すると表明。「重要なのはUNRWAが徹底した内部調査を行い、ハマスをはじめとするテロ因子の活動が組織内に存在するのかをチェックすることだ。組織の人道的活動がそうした動きに悪用されてはならない」と述べた。

この数時間前、国際司法裁判所(ICJ)はイスラエルに対し、ガザ地区でのジェノサイド(集団殺害)の防止に向け直ちに行動するよう求めた。ただ、南アフリカが求めていた軍事作戦停止の要請には踏み込まなかった。

UNRWAに対する告発を受け、米国務省は同機関への「追加の資金拠出を一時停止した」と発表。イスラエルのガラント国防相はこの措置を称賛した。

国務省のミラー報道官が26日の声明で明らかにしたところによれば、ブリンケン国務長官は国連のグテーレス事務総長に連絡を取り、「この件に関する徹底的かつ迅速な調査の必要性を強調した」。イスラエル政府に対しても、疑惑に関してより詳細な内容の確認を行っているという。

CNNはUNRWAとイスラエル当局に連絡を取り、イスラエルがUNRWAに提示した情報について説明を求めた。またUNRWA職員によるとされる関与が実際にどのような性質のものだったのかも尋ねた。

CNNは疑惑を独自に検証できていない。

イスラエルと国連の関係は、この数カ月で悪化している。国連の高官は再三にわたり、ガザでの戦争に対するイスラエルの軍事的な対応を非難してきた。

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