パキスタン総選挙、収監中のカーン元首相に近い候補が最多議席 予想外の結果に
シャリフ氏は軍のクーデターで任期を全うできなかった過去を持つが、専門家の間では、今回は軍の主流派から支持を得ているとの見方がある。軍は以前にシャリフ氏への支持を否定している。
投票不正や集計作業の遅れが指摘される中、9日には暴力的なデモが発生。パキスタン人権委員会は、結果発表の遅れを巡る「透明性の欠如」は「大変憂慮される」と警鐘を鳴らした。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州のシャングラでは、PTI関係者と警官隊が衝突して少なくとも2人が死亡、24人が負傷している。
カーン氏はこれまで、軍が2022年に自身の解任を画策したと非難。解任後にはカーン氏の支持者数千人が軍に抗議して街路に集結する事態になった。軍や暫定政権はカーン氏やPTIへの弾圧を否定している。