人質の家族、イスラエル首相を非難 解放交渉から距離で
(CNN) イスラム組織ハマスに拘束されている人質の家族は14日、エジプト首都カイロで行われていたハマスとの間接的な協議から当面は距離を置くとしたイスラエルのネタニヤフ首相の決定について、「死刑宣告」と呼び非難した。
人質の家族会は声明で、カイロでの交渉を妨害するとの決定を驚きをもって受け止めたと述べた。家族会は、閣僚の一部が、そうとは認めていないが、人質の命を犠牲にすることに合意していたことが明らかになったと指摘した。
イスラエルのネタニヤフ首相は14日、カイロで協議を継続するには、ハマスが交渉をめぐる立場を変えなければならないと述べた。
この交渉に詳しい外交当局者によれば、イスラエルは仲介国に対して、人質の解放とパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘休止につながる可能性のある協議を継続すると伝えたものの、多くのパレスチナ人受刑者の解放を求めるハマスの対案については、今のところ拒否している。
家族会は、今回の決定について、死刑宣告であり、ハマスのトンネルにいる134人の人質を意識的に犠牲にすることを意味していると指摘。「もし、首相や閣僚が苦悩と無関心のうちに人質を見殺しにしようと考えるなら、彼らは明日、自分たちや自分たちの子どもが再び人々から見放されることになると理解している何百万人ものイスラエル人と会うことになる」と述べた。