ウクライナ、ロシアの早期警戒機「A50」撃墜 空軍司令官
(CNN) ウクライナ空軍のオレシチュク司令官はSNSテレグラムへの投稿で、ウクライナ軍がロシアの早期警戒管制機「A50」を撃墜したと発表した。
ウクライナ国防省情報総局(GUR)の情報筋はCNNの取材に、A50はアゾフ海東岸上空、ロシアの都市エイスクとクラスノダールの間で撃墜されたと説明した。空軍とGURの共同作戦だという。
オレシチュク氏がテレグラムに投稿した短い動画には、夜空に走る複数の明るい光が映っている。ロシア軍機が発射した囮(おとり)のフレアとみられる。フレアは熱探知ミサイルを回避するための囮として軍用機が利用するが、目標探知をエンジンの高温の排気口に頼らないレーダー誘導ミサイルには影響しない。
ロシア南部クラスノダール地方の公式声明ではウクライナの攻撃に言及せず、航空事故によって地上で火災が発生したと報告した。
ウクライナによると、標的となったのは旧ソ連時代に開発されたA50の近代化改修機。GURは撃墜された機体について、ウクライナの都市へのミサイル攻撃を管制・誘導する目的でロシアが使用していたとの見方を示した。
CNNは現時点で双方の主張を検証できていない。
A50の撃墜が事実なら、ここ6週間で2度目となる。ウクライナは先日、アゾフ海上空で1月15日にA50への攻撃に成功したと述べていた。