戦闘続くガザの死者数、3万人超える 地元の保健省発表
(CNN) イスラム組織「ハマス」が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区の保健省は29日、イスラエルとの戦闘が勃発した昨年10月7日以降に死亡した住民らは3万人以上に達したと報告した。
CNNはこの数字を独自に検証できていない。メディアによるガザでの現場取材などは大きく制限されている。
保健省による死亡者に関するデータでは、民間人と戦闘員を区別していない。ただ、最近のデータ更新では、犠牲者の約7割は女性と子どもたちと主張していた。
イスラエル側は、10月7日以降に殺害したハマス戦闘員は推定で約1万人と説明。ガザでの軍事衝突のきっかけとなったハマスによる同日のイスラエルへの大規模奇襲では同国内で1200人以上が殺害され、250人以上が人質として捕まり、ガザへ連れ去られたとしている。
ガザでの交戦では最南部ラファ市へのイスラエル軍への新たな侵略が近く予想され、地上戦などが始まった場合、住民の犠牲者がさらに多く出るとの懸念も強まっている。ラファ市には現在、ガザ各地から避難してきた100万人以上が押し寄せているともされる。