英外相、イスラエル支持は「無条件ではない」
(CNN) 英国のキャメロン外相は7日、英国によるイスラエルへの支持は「無条件ではない」と述べた。
キャメロン氏は英紙サンデー・タイムズに寄稿し、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区で人道法を「順守しなければならない」と述べたほか、イスラム組織ハマスこそが紛争終結への「障壁」との見方を示した。昨年10月7日にハマスによるイスラエルへの奇襲が行われてから半年が経過した。
キャメロン氏は「イスラエルには自衛権があり、我々はそれを支持する。もちろん、我々の支持は無条件ではない。我々は、このような誇り高く成功した民主主義国家が、たとえこうした形で異議を唱えられたとしても、国際人道法を順守することを期待する」と述べた。
キャメロン氏は「イスラエルは占領国としてガザの人々に対する責任がある。しかし、それは、国際社会がイスラエルと協力し、人々の安全を守り、必要なものを提供するという人道的な努力をしなければならないということでもある」と語った。
キャメロン氏は、英国がパレスチナの民間人への支援を「可能な限り強力に」推し進めていると指摘した。
キャメロン氏はアシュドッド港とエレズ検問所が間もなく再開され、水の供給も始まると指摘。より多くの支援物資がケレムシャローム検問所を通過して届けられるとし、こうした知らせを歓迎する一方で、「言葉は行動に移さなければならない」と警告した。
キャメロン氏はガザで食料支援を行っていた団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員が殺害された事案について、ガザでの紛争の代償を思い起こさせるものであり、「二度とあってはならない」と述べた。死亡した職員の中には英国の退役軍人3人も含まれている。