イスラエルの活動家グループが支援トラックを襲撃 西岸の検問所
(CNN) パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のヘブロン近郊にある検問所で、ガザ地区への人道支援物資を運んでいた複数のトラックがイスラエル人活動家の集団に襲われた。
検問所からの映像には、トラック少なくとも2台が略奪され、道路に袋や箱が散乱した場面が映っている。
活動家らがトラックの進路をふさいだり、物資を地面に放り投げ、箱を踏みつけたりする映像もある。
物資の発送元がパレスチナ当局だったか、隣接するヨルダンだったのかは不明。
ガザへの物資搬送に反対するイスラエルの団体「レガビム」は、12日が同国の戦没者追悼記念日にあたることを指摘。「ちょうどこの日に、イスラエル政府がヘブロンのパレスチナ当局からガザのイスラム組織ハマスへの補給路を開設することは、到底理解できない」と述べた。
トラック襲撃にはレガビムと、別の過激派団体「ツァブ9」が関与した。
イスラエル警察はこの件を捜査し、活動家数人を逮捕したと発表した。
米国務省の報道官はイスラエル政府に問題を提起したと述べ、適切な対応を呼び掛けた。同省はこれまでも、物資の車列に対する同様の襲撃を非難し、イスラエルに容疑者らの責任を追及するよう求めてきた。
ガザ住民はイスラエルとハマスの戦闘に巻き込まれ、食料や水が不足して飢餓状態に陥っている。