中国軍、台湾周辺の軍事演習は「掌握」能力の検証が目的
(CNN) 中国人民解放軍(PLA)は24日、前日に台湾周辺で開始した大規模軍事演習について、台湾に対し「権力を掌握する」能力を検証するのが目的だと述べた。
演習は過去1年あまりで最大の規模。台湾では20日、中国から台湾独立派として批判される頼清徳(ライチントー)氏が総統に就任した。
PLAは今回の演習を、「独立派勢力の分離主義的行動に対する懲罰」と称している。
PLA東部戦区司令部は24日、権力を掌握して主要地域を攻撃、占領する能力を検証するため、台湾の両側で演習を続けていると述べた。
演習には陸、海、空軍とロケット軍のほか、初めて海警局が参加し、中国本土南東沖に位置する台湾の離島周辺で訓練を実施した。
台湾国防部(国防省)は23日午前6時から24時間に、中国の軍用機49機を確認。このうち35機が台湾海峡の「中間線」を越え、台湾側の空域に入ったと述べた。
また、台湾海峡周辺で中国の軍艦19隻と海警局の船7隻が確認されたという。