「遺体を埋葬する時間もない」 ガザ中部の難民キャンプ
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプに対するイスラエルの軍事作戦を受け、国際医療組織「国境なき医師団(MSF)」は10日、声明で、「数百人の重傷患者を治療したが、その多くは子どもだった」と明らかにした。ガザの保健当局によれば、今回の攻撃によって、少なくとも270人が死亡したほか、約700人が負傷した。
MSFの医師は匿名で、「数十人が死亡した。彼らを埋葬する時間もなかった」と述べた。
この医師は死亡した友人や知人に言及し、「リストがあまりにも長すぎる。二度と会うことはできない」と語った。
MSFによれば、ガザにあるアクサ病院やナセル病院の医療スタッフと協力して活動している。
ヌセイラトの難民キャンプで2013年から暮らしているこの医師は、「3時間にわたる本当の恐怖」だったと振り返った。デイルアルバラにある病院に向かったが、何十人もの人たちが地面に横たわっており、死亡した人もいれば、負傷した人もいたという。