イスラエル首相、戦時内閣を解散

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イスラエルのネタニヤフ首相/Jack Guez/Reuters

イスラエルのネタニヤフ首相/Jack Guez/Reuters

(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相が同国の戦時内閣を解散したことがわかった。イスラエル当局者が明らかにした。

ネタニヤフ氏の決定は、野党指導者のガンツ前国防相が先週、戦時内閣からの離脱を発表し、ベングビール国家安全保障相が同内閣への参加を要請したことを受けたものだ。

戦時内閣はイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘開始から5日後に結成され、ネタニヤフ氏とガンツ氏のほかにガラント国防相も加わっていた。ガディ・エイゼンコット元イスラエル軍参謀総長やネタニヤフ氏の盟友として知られるロン・デルメル氏などもオブザーバーとして参加していた。

ネタニヤフ氏の最も手強い政敵とされるガンツ氏はネタニヤフ氏がパレスチナ自治区ガザ地区での紛争と同地区の今後の統治に関する戦略を策定しないことを理由に先週、内閣からの離脱という「複雑で苦痛な」決断を発表した。

ガンツ氏の辞任によって、ネタニヤフ政権の極右派閣僚であるスモトリッチ財務相とベングビール氏は戦時内閣への参加を要求した。両氏は以前、ガンツ氏の要請により同内閣から排除されていた。

ネタニヤフ氏はベングビール氏の参加要請に応じればイスラエルと米国の関係をさらにこじらせる可能性があった一方、同氏の要求を拒否すれば政権の極右メンバーの怒りを買いかねなかった。ネタニヤフ氏は戦時内閣を解体することで、こうした状況を回避した可能性がある。

ガンツ氏に加え、アイゼンコット氏も辞任したことで、戦時内閣を維持する意味がなくなったという見方もある。イスラエル当局者はCNNに対し、ネタニヤフ氏は今後、小規模な会合の場を設け、ハマスとの戦闘に関する問題を議論すると語った。ベングビール氏が会合から排除されるかどうかは不明だ。

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