ルーアン大聖堂の尖塔で火災、修復作業中 フランス
(CNN) フランス北部ノルマンディー地方のルーアンにある大聖堂で現地時間の11日午前、尖塔(せんとう)部分の火災が発生した。
尖塔火災はゴシック建築の聖母被昇天大聖堂で発生。当局は大聖堂の最上部から煙が上がっている写真をX(旧ツイッター)に投稿した。この聖堂は中世の重要建築物とされ、現在は修復工事が行われていた。
火災発生を受けて大聖堂にいた人たちは避難し、現場には消防士70人と消防車40台が出動。近隣のオワーズの消防も応援出動した。
当局はその後、火災が消し止められたと発表した。
近くでカフェを営む男性は、「よく晴れた日で、屋外席にいた客の注文を取りに行ったところ、『火事だ』という声が聞こえた」とフランスのテレビ局BFMTVに語っている。「振り向くと大聖堂の尖塔で修復現場を保護していた防水シートが燃えていて、大きな炎と黒煙が見えた」
ルーアン大聖堂は12世紀の建築物で、それぞれ様式の異なる三つの塔で知られ、19世紀フランスの印象派画家クロード・モネの連作に描かれて有名になった。
フランスでは5年前、パリのノートルダム大聖堂で大規模火災が発生していた。