「動物のような生活」「何度避難したか分からない」 イスラエル命令で退避繰り返すガザ住民
(CNN) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区の各地に退避命令を出し続けている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザ中部のブレイジ避難民キャンプとシュハダ通りでは28日、約3万人が退避命令の対象となった。
息子を連れて28日にブレイジから避難した男性はCNNの取材に対し、昨年10月7日の攻撃が始まった数日後に自宅が破壊されて以来、避難するのはこれで26回目になると語り、「私と子どもたちは4回以上も死を免れた。私は民間人だ」と訴えた。
別の男性は、パレスチナ人の住民は「動物のような生活」をしていると形容した。
「たとえ病気でけがをしていても、みんなの前では強さを見せなければならない。(家族の)前では常に強くて勇敢でなければならない」とアブ・マフムードさんは言い、「自分がどこへ行くのかは分からない」と打ち明ける。
杖をついて歩く高齢の女性は、ヌセイラト難民キャンプに向かっていた。
「腰が痛くて歩けない。やっとのことで歩いている」というサディカ・カリルさん。「もう何度避難したか分からない。学校へ行き、自宅に戻った。それから夫が死んで私は娘の所へ行き、次に病院へ行った」
ガザ保健当局などによると、28日だけで子どもを含む少なくとも19人がイスラエルの攻撃で殺害され、ガザ各地で大勢の負傷者が出ている。