中国で1000日以上拘束のカナダ人、「心理的」拷問を受けた経験語る

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トロントの空港に降り立ち、離ればなれだった妻と抱き合うコブリグ氏/Frank Gunn/AP

トロントの空港に降り立ち、離ればなれだった妻と抱き合うコブリグ氏/Frank Gunn/AP

「背筋が凍った」

拘束後、コブリグ氏は手錠と目隠しをされた状態で黒のSUV(スポーツ用多目的車)に投げ込まれ、半年間にわたり保護房に閉じ込められた。

「その際、『中国の国家安全保障を危険にさらした疑いが持たれている。尋問を受けることになる』」と言われ、「背筋が凍った」と振り返る。

コブリグ氏は国連の基準に反し、蛍光灯に照らされた完全な独房に6カ月拘束された。尋問は1日6~9時間、椅子に固定された状態で何時間も連続で行われ、1日3杯の米で生き延びることを強いられた時期もあるという。

CNNは中国外務省にコメントを求めている。

半年後、コブリグ氏は樹脂ガラスをはめた比較的大きな監房に移され、十数人の同房者と生活を共にした。

「地獄から辺獄に移ったようなものだった」とコブリグ氏は振り返る。

コブリグ、スパバ両氏が釈放されたのは2021年9月。コブリグ氏はトロントで航空機から降り、離ればなれになっていた妻と抱き合った。釈放を求めて懸命の活動を続けていた妻との再会に、カナダ全国で感動が広がった。

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