ガザの成長、戦闘で69年分の後退か 国連報告
(CNN) 国連開発計画(UNDP)は22日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘で、同地区の成長は69年前のレベルに後退する恐れがあるとの見方を示した。
UNDPは新たな報告書の中で、ガザ地区の平均余命や教育、所得、生活水準などの指標が、1955年のレベルまで下がると予想。
今後のパレスチナ経済について、制限を解除して回復を促進し、開発投資を進めなければ、人道支援だけを頼りに戦前の水準を回復し、前進することは不可能かもしれないと指摘した。
さらに、ガザ地区では目下の被害や多大な人命損失に加え、パレスチナ人の将来を何世代にもわたって脅かす深刻な開発危機が起きていると主張した。
中東訪問中のブリンケン米国務長官は、「パレスチナ人が生活を建て直し、イスラム組織ハマスの圧政から逃れて願いをかなえられる新たな進路」を描く必要があると呼び掛けている。
報告書によると、パレスチナ自治区全体で今年、貧困に苦しむ人は新たに260万人増加し、400万人を超えた。自治区の貧困率は74.3%に達している。