ロシア人旅行者、展望台で大波にさらわれ死亡 タイ
バンコク(CNN) 旅行でタイを訪れていた24歳のロシア人女性が、人気の高い岩壁の展望スポットから大波にさらわれて死亡したことが4日までに分かった。タイ当局が明らかにした。
女性の姿が最後に目撃されたのは先月29日。海に面した景勝地にヨガマットを敷いて座っていたところ、波にのみ込まれ海へと引きずり込まれたという。サムイ島の警察が明らかにした。
ソーシャルメディアや地元のニュース局で流れた映像には、女性が荒波の中でもがいている姿が映っている。目撃者によれば、女性は15分ほど海面にいたがその後姿が見えなくなった。地元警察が3日、CNNの取材に対して述べた。
男性の外国人旅行者が1人、女性の後を追って海に飛び込んだが、救出することは出来なかったと警察は付け加えた。
翌日、女性の遺体が展望台から約1キロ離れた浜辺で見つかった。女性の死亡につながった瞬間の周辺状況がどのようなものだったのかは現時点で不明。
警察によると、現場の監視カメラは女性が展望台で車から降り、ピンク色のヨガマットを持って岩壁に歩いて行く姿を捉えている。
当時現場では波の強さの危険を知らせる警告が発せられていたと、警察は付け加えた。
2022年のウクライナ侵攻に続く西側の制裁措置に絡み、ロシア政府は多くの欧州の航空会社に対し、自国の領空の飛行を禁止した。そうした状況を受け、ロシアの旅行者の間では渡航先としてタイの人気が高まっている。