イスラエル軍、ガザ北部の病院を急襲 医師4人を殺害と目撃者
数時間後、イスラエル国防軍(IDF)は病院から撤退した。カマル・アドワン病院はガザ北部で稼働を続ける最後の医療施設の一つ。
アブ・サフィヤ氏がソーシャルメディアに投稿した写真には、布で覆われた少なくとも17人の遺体が病院の中庭に横たわる様子が写っている。この他20人が負傷し、「すぐにも手当てが必要な」状況だったという。イスラエル軍によって酸素発生器もひどく破壊されたと同氏は明らかにした。現在病院で救命治療を行えるのは「経験の浅い」医師2人しかいないとも述べた。
IDFはCNNへの声明で、カマル・アドワン病院内での爆撃や作戦行動を否定。戦闘は「テロ施設及びテロリスト」に対するものであり、病院が近接するジャバリア地域で行ったと主張した。
ガザ保健省によると、病院周辺の家屋に対するイスラエル軍の爆撃で少なくとも30人が死亡した。CNNが放送した6日の現地の映像には、病院の中庭でオレンジ色の炎を上げて燃える瓦礫(がれき)が映っている。病院内では医療従事者が幼い子どもを含む負傷したパレスチナ人を治療している。多くは傷の痛みにうめき声を上げている他、床に倒れたまま動かない人もいる。