ロシア軍が攻撃、3人死亡 ウクライナ首都
(CNN) ウクライナ首都キーウで18日、ロシア軍による攻撃があり、当局によれば、少なくとも3人が死亡したほか、3人が負傷した。ロシア側は今回の攻撃について、ウクライナが米国から供与を受けた長射程ミサイル「ATACMS(アタクムス)」を使用したことに対する報復だと明らかにした。
キーウ市の軍政トップによれば、今回の攻撃によって市中部で死傷者が出た。
ウクライナのゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)で、今回の空爆によって、住宅や地下鉄の駅、商業施設、民間のインフラに損害が出たと明らかにした。
キーウは今回のロシアとの戦争で定期的に標的となっているが、死者が出ることはまれだ。ウクライナとロシアはいずれも、米国でトランプ次期大統領の就任式を控えるなか、戦争での優位を得ようとしている。
現場を撮影し、CNNが位置情報を確認した動画には、地下鉄の駅に隣接する道路の真ん中に大きな穴があいている。駅自体も損傷していた。
ロシア軍の空爆により道路に開いた穴/Vlad Smilianets/Reuters
ロシア国防省は今回の攻撃について、ウクライナ軍がロシア・ベルゴロド州でATACMSを使用したことへの報復だと主張。空爆では、ウクライナの軍や工業分野の施設を標的とし、全ての標的に攻撃が命中したと言い添えた。
ウクライナ軍によれば、17日夜から18日午前にかけて、合計で39機のドローン(無人機)と4発のミサイルがロシアから発射された。
18日にはウクライナ南部ザポリージャ市でもミサイルによる攻撃があり、10人が負傷したほか、2人が行方不明になっている。ザポリージャ州の軍政トップが明らかにした。