モスクワで爆発、親ロシア派武装組織の創設者が死亡 ウクライナで指名手配中

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爆発事故が起きた現場で対応に当たる消防士や警察官ら=3日、ロシア・モスクワ
/Yuri Kochetkov/EPA-EFE/Shutterstock

爆発事故が起きた現場で対応に当たる消防士や警察官ら=3日、ロシア・モスクワ /Yuri Kochetkov/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) ウクライナ東部の親ロシア派武装組織の創設者で、ウクライナ当局から「犯罪の首謀者」と呼ばれている人物が、ロシア首都モスクワの中心部で起きた爆発で死亡した。ロシア国営メディアが伝えた。

ロシア国営タス通信は、医療関係者の話としてアルメン・サルキシャン氏がモスクワの高級住宅街で起きた爆発で負傷し、3日にモスクワの病院で死亡したと伝えた。ロシア捜査当局はその後、サルキシャン氏の死亡を確認した。

サルキシャン氏は2022年、ウクライナ東部で活動する分離主義勢力「アルバート大隊」を創設。ウクライナ国防省情報総局は、同氏を「悪名高い犯罪の首謀者」と表現していた。

ウクライナ国防省情報総局は、アルバート大隊の設立について、民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏のロシア民間軍事会社部門への影響力を相殺する試みだったと述べた。

米戦争研究所(ISW)は以前、この大隊はウクライナで進行中の戦争でいくつかの重要な戦闘に参加したと述べていた。米国に拠点を置く紛争監視団体は23年10月、アルバート大隊について「ほぼ完全に」ワグネルに所属していた要員で構成されていたと指摘している。

ウクライナ当局によると、サルキシャン氏はロシア寄りのヤヌコビッチ元ウクライナ大統領の盟友だった。同氏は14年にウクライナで起きた抗議活動の後に追放され、ロシアに逃亡した。サルキシャン氏は、ヤヌコビッチ氏に対する抗議活動に暴力で対抗した疑いでウクライナで指名手配されていた。

独立系ロシアメディアが公開した映像の中で、地元住民が語ったところによると、サルキシャン氏が3日にモスクワ北西部の高級住宅街から外出しようとしていたときに爆発が起きたという。

ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、特別機関が捜査を進めているところで、現時点では何もコメントできないと述べた。

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