ジャーナリストの死亡、2024年は過去最多 7割がイスラエルによる殺害
意図的に狙われるジャーナリスト
CPJによると、少なくとも24人は報道という職業のために意図的に殺害された。ジャーナリストを狙った殺人は激増しているとCPJは危惧する。
アルジャジーラの記者だったパレスチナ人のイスマイル・アルゴウルさん(27)もそうした一人だった。アルゴウルさんとカメラマンの同僚ラミ・アルリフィさんは昨年7月、ガザ北部のシャティ難民キャンプに対するイスラエルの空爆で殺害された。
イスラエル軍は、アルゴウルさんがハマス軍事部門のメンバーで、10月7日のイスラエル攻撃に加わったと主張している。
これに対してアルジャジーラは「我々の同僚に対する意図的な殺害を正当化しようとするイスラエル占領軍が作り上げた事実無根の主張」と反論した。
ガザ地区に閉じ込められた状態にあるパレスチナ人記者は、戦争の陰で苦しむ住民の目となり、耳となってきた。外国のメディアがほとんど立ち入ることのできない状況の中、多大な危険を冒して取材した写真や映像や記事は、世界にガザの現実を見せつけている。
CPJによると、ガザとレバノンではジャーナリスト10人がイスラエルによって意図的に殺害された。また、意図的に殺害されたと判断した他の14人のジャーナリストが、ハイチ、メキシコ、パキスタン、ミャンマー、モザンビーク、インド、イラク、スーダンの出身であるとCPJは断定している。