ウクライナ大統領、「具体的」な安全保障要求 レアアース交渉に前向きな姿勢も
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ロシアのとの戦争の交渉を通じた解決策の一環として欧州の「平和維持軍」がウクライナに派遣される可能性について議論される場合、ウクライナとしては安全保障が単なる「書類上」のものではなく具体的なものを望んでいると述べた。
ゼレンスキー氏は訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)アブダビでの記者会見で、「我々は紙の上ではなく地上や水上、空、防空、航空機、船舶に対する安全保障を求めている」と述べた。
ゼレンスキー氏は先に、米国からの支援が保証される時代は終わったと警告し、欧州諸国に対して、統一した軍隊と外交政策を確立するよう促していた。
ヘグセス米国防長官は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟について現実的ではないとの見方を示していた。
ゼレンスキー氏は、NATOのような安全保障体制をウクライナに構築することは依然として可能だとの認識を示した。
ゼレンスキー氏はまた、米国がウクライナに対して安全保障を提供するなら代償としてレアアース(希土類)へのアクセスを保証することに前向きな姿勢を示した。
ゼレンスキー氏は、「問題はウクライナが何を与えることができるのかではなく、ウクライナが何を得ることができるのかだ」と述べた。
ゼレンスキー氏は、米政府からの将来の軍事支援と引き換えにウクライナの鉱床を開放するという米国との協定の最初の草案について、閣僚に署名させなかったと明らかにしていた。
ゼレンスキー氏は17日、ウクライナが早期に米国から「より詳しい計画」を受け取れることを期待していると語った。ゼレンスキー氏は、こうした協定を結ぶことに「非常に関心を寄せている」と強調しつつ、米国が安全保障として正確に何を提供するのかより明確にしたいと語った。
トランプ米大統領は、米国がウクライナを支援する見返りを望んでいるとし、見返りがあれば米国は馬鹿な思いをしないですむなどと語っていた。