ガザに再び迫る飢餓の危機 イスラエルが食料封鎖、水や電力も停止の脅し

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ラマダン(断食月)の初日に断食明けの食事(イフタール)をとる人々=1日、ガザ地区北部ジャバリヤ
/Bashar Taleb/AFP/Getty Images

ラマダン(断食月)の初日に断食明けの食事(イフタール)をとる人々=1日、ガザ地区北部ジャバリヤ /Bashar Taleb/AFP/Getty Images

イスラエル政府は2日、ガザのイスラム組織ハマスに圧力をかけるため、ガザへの人道支援物資搬入を停止すると発表した。

国連や支援団体は、イスラエルが国際法に違反して人道支援物資の搬入を妨害し、またしても飢えを戦争の武器として利用していると非難した。

停戦から6週間の間に、食料や衛生用品、テントなどの必需品を積んだトラック2万5000台がガザに入り、大規模な食糧不安は食い止められて、悲惨なガザの人道状況は多少は緩和された。

家族はがれきの中でラマダン(断食月)を祝い、断食明けのイフタールの食事をテーブルに並べることができた。市場も復活し始めた。定期的に届く支援だけが頼りだった。

そうした中、イスラエルによる支援封鎖の影響は、ガザ全土に及んでいる。

市場では食料価格が急騰し、支援団体は備蓄していた最小限の支援物資の配給に追われる。

世界食糧計画(WFP)は、支援物資の搬入が再開されなければガザのベーカリーやスープキッチンは2週間足らずで閉鎖に追い込まれかねないと危機感を示した。

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