ガザに再び迫る飢餓の危機 イスラエルが食料封鎖、水や電力も停止の脅し
イスラエルは、もしもハマスが要求に応じなければ、ガザへの電力や水などの供給も断ち切ると脅しをかけている。
米人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは6日、イスラエルの封鎖によって燃料が底を尽き、ガザ地区内の水インフラは1週間以内に停止に追い込まれると指摘した。
再び戦争が始まるのではないかという観測は強まっている。米国のドナルド・トランプ大統領は5日、ハマスが残る人質全員を直ちに解放しなければ、イスラエルが「仕事を終わらせる」ために必要な武器を供与すると脅した。
ただ、イスラエルによる食料支援の封鎖自体、戦争の再来に等しいというガザ住民もいる。
「彼らは食料を通して私たちと戦っている」。アブ・ムハンマドさんはジャバリヤのがれき山の上に立ってそう言った。「ネタニヤフは『検問所を閉ざしてお前たちを飢えさせる』と公言した。誰も彼に逆らえない」
「誰が私たちの味方になってくれるのか」とムハンマドさんは問いかける。「私たちには神しかいない。神は私たちとともにいる」