米ボーイング、中国受注3倍増狙う エアバスに対抗
ロンドン(CNNMoney) 航空機製造の世界最大手、米ボーイングは8日までに、中国市場で今後20年間、受注の機数を現在の3倍に増やすことを目指すとの声明を発表した。
具体的には計5580機、金額にして7800億米ドル相当の新規受注を狙う。アジア諸国の航空機需要は高成長を示しており、ボーイングは競合相手の欧州エアバスと激しいシェア争いを演じている。
ボーイングは、経済成長が続き空の旅がより手軽になっている中国の航空輸送は今後、毎年約7%の成長率になると予想。国内観光やアジア圏内の旅行に適しているとする単一通路型の機種の受注拡大が最大の収益源になると見込んでいる。
一方、エアバスがこれまで中国に売り込んだ自社の機種は950機。昨年9月には、中国の航空会社などへ納入する機材は今後20年で、計4270機、金額にして6300億ドルに達するとも予想していた。ボーイングを下回るこの業績見通しは今月下旬に修正が加えられ、発表の予定となっている。